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過敏性腸症候群・血性大腸炎など

大腸内視鏡検査で見つかる代表的な病状の中でも特に発見しやすいと注目を浴びている、大腸ポリープ・大腸がん・潰瘍性大腸炎について、詳しく解説します。

大腸ポリープ

大腸などにある粘膜から内側に向けて飛び出したイボのようなものは、全てポリープと呼ばれています。

形状によって、植物の茎のように茎があるものを「有茎性ポリープ」、くびれがあるものを「亜有茎性ポリープ」、根元が広がっているものを「広基性ポリープ」、全体に大きく広がっているものを「側方発育型腫瘍」と言います。

ポリープは、企業健診などで内視鏡検査を勧められる症状の第1位で、大腸内視鏡検査の受診者のうち、60%以上に見つかる症状です。ポリープが見つかったからと言って、全てがんであるということはありません。

大腸ポリープは、がんにならない腫瘍以外のポリープとして炎症性ポリープや過形成ポリープ、腫瘍として前がん病変ポリープである腺腫、すでにがん化しているポリープの3種類に分けられます。

炎症性ポリープは大腸の炎症が原因となってできたものです。慢性大腸炎が治ったあとにできやすくなります。炎症性ポリープの場合はがんになることはほとんどないので、治療の必要はありません。また、直径約5mm以下の過形成ポリープも腫瘍以外のポリープで、加齢によってできるものです。がん化の可能性はないと考えられます。

一方、腫瘍にはがんになる可能性のある腺腫と、すでにがんが含まれるものがあります。腺腫は良性腫瘍ですが、正常とがんの中間の性質を示すポリープです。腺腫の中には、正常に近いものとがんに近いものがあります。

最大径が1cmを超える大きさとなった場合は急速に大腸がん化が進むという統計が出ています。

最も注意が必要なのが、すでにがんが含まれているポリープです。ポリープの一部、粘膜上皮内にのみがんがあるものと、粘膜上皮より深く進行し粘膜下層にまで及んでいるものがあります。粘膜上皮内のみの場合は、大腸内視鏡検査で切除が可能です。粘膜下層にまで及んでいる場合は、深さによって判断されます。

ポリープの状態は、内視鏡検査で見分けがつきやすく、そのまま切除して組織を調べることで確実な判断が可能です。良性であれば大きな心配はいりません。

大腸がん

大腸に発生するがんの総称であり、ポリープから進展するものと、粘膜から直接発生するものがあります。

年齢的には50歳から60歳にかけて増加し、日本人のがん発生率において第2位であり、非常に患者数の多いがんです。大腸内視鏡検査においては、受診者の3~5%に発見されると言われています。

しかし大腸がんは進行がとても遅く、検査手法の進化もあり、大腸内のみで発見されれば100%に近い生存率が望めるという統計が発表されています。他の部位のがんと比較しても、生存率が非常に高く、転移が認められたとしても、手術可能範囲であれば完治が望めます。

家系遺伝や生活習慣の乱れが原因の一つと考えられていますが、一般的に自覚症状はあまりありません。早期発見と早期治療が大切です。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に潰瘍が発生したものを、潰瘍性大腸炎と呼び、原因不明の炎症性疾患です。一般的に直腸から発症し、大腸全体へと広がっていき、体重の減少・血便・下痢・発熱などの症状を引き起こします。

原因が不明であることから治療は難しいと言われており、再発しやすく完治しにくい疾患です。療法としては、主に食事と生活習慣の見直しで、薬物療法としてはステロイド薬などの服用となります。重度とならない限り、外科療法はおこなわれません。 

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