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大腸憩室・直腸炎など

大腸内視鏡検査でみつけられる病気のうち、大腸憩室やクローン病と直腸炎などの炎症性によるものをピックアップ。これらの原因と一般的な治療方法をまとめました。

クローン病

大腸のみならず、消化管に炎症を生じる疾患で、現在まで原因の解明に至っていない難病の1つです。

小腸や大腸から肛門にかけて発症しやすく、小さな肉芽腫と呼ばれる炎症反応を形成します。腹痛・下痢といった自覚症状があり、体重減少・発熱などを伴うことが多いと言われています。

治療方法は、重度の場合は外科療法が取られますが、主に食事療法と薬物療法となります。薬物療法では、潰瘍性大腸炎と同様の薬物を服用するのが一般的ですが、根本的な完治が難しい疾病のため、比較的に長期間の治療が必要となります。

大腸憩室

大腸の粘膜層が、ポケット状に外側へふくらんでしまったものを大腸憩室と呼び、炎症を起こすと、腹痛や発熱を引き起こす、大腸憩室炎となります。

主な原因は、食物繊維の不足により、大腸内の圧力が高まってしまったり、便秘のために力むことで内圧が上昇するためです。男女問わず40歳代から患者が増え、10人に1人は発症していると言われています。

しかし、大腸憩室ができただけでは危険性は極めて低く、無症状であれば治療の必要は無いと考えられています。炎症などを起こした場合は、食事療法や抗生剤による薬物療法が一般的となっています。

逆流性食道炎

食道に胃液や十二指腸液が逆流し、強い酸にさらされることによって起こる炎症性の食道炎です。健康な人でも胃液の逆流は起こりますが、頻繁に逆流を繰り返したり、逆流した胃液が長く食道にとどまったりすることによって炎症が起きてしまうことがあります。加齢や食生活が原因で起こりやすくなると言われている症状です。

主な症状としては、胸やけや、食べ物が飲み込みづらく感じる嚥下障害(えんげしょうがい)の他、咳やぜんそく発作を発症することもあります。さらに症状が悪化すると、食道の一部がふさがることによって食べ物が飲み込みづらくなる食道狭窄(しょくどうきょうさく)や、食道潰瘍による吐血、貧血なども起こりやすくなるのが特徴です。

治療には胃酸の分泌を抑制する薬の服用が必要になります。だだし、服用を続けないと再発する恐れがあるため、根本的な治療には外科手術も検討する必要があるようです。このような症状がみられたら早めに医師に相談しましょう。

慢性胃炎

慢性胃炎は胃の粘膜が炎症を起こし胃痛を伴う症状のうち、頻繁に長期間にわたって続く胃炎のことを言います。急性胃炎とは違い、原因がわかりづらく完治しにくい症状です。

もともと慢性胃炎は強い酸性の胃酸が、加齢により粘膜の防御機能が衰えた胃の壁を傷つけることによって起こるとされてきました。しかし、現在ではピロリ菌という細菌が原因ということがわかり、内視鏡検査では胃にピロリ菌の存在を確認することができます。

ピロリ菌に感染すると胃の粘膜が萎縮し、萎縮した部分を中心に「萎縮性胃腸炎」に変化していきます。慢性胃炎の代表的なものです。「萎縮性胃腸炎」になると、胃がんのリスクも高まると言われています。

また、塩分や香辛料、アルコール、薬などの刺激的な食べ物も胃の粘膜を弱らせる原因の一つです。その他にも非ステロイド性抗炎症薬NSAIDs(エヌセイド)の服用が原因で起こる慢性胃炎や、自己免疫性胃炎(A型胃炎)も慢性胃炎の原因として挙げられます。

直腸炎

大腸のうち、肛門に近い直腸にできる炎症を総称して、直腸炎と呼びます。

一般的には潰瘍性大腸炎が原因となるケースが多く、潰瘍性大腸炎の1つとして判断をする医師もいます。他にはクローン病、赤痢、アメーバ性などの感染症によるものや、性病、器具による外傷性などが挙げられます。

症状は下痢・血便・体重減少・食欲不振などで、軽度であれば特に治療をおこなわないケースもあります。治療法は炎症の原因に合わせて選択され、抗炎症薬・止痢薬・栄養剤などとなっています。

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